マイクロバブルの効果を解説

マイクロバブルは肌の古い角質や汚れ、毛穴の皮脂やニオイの元をかき出す美容・洗浄効果に加え、肌荒れ・アトピーの改善にも効果が期待されています。犬・ペットの消臭効果や衣類の洗浄効果も。お風呂やシャワーなどマイクロバブル製品も紹介。

人に対するマイクロバブルの効果

美容効果

毛穴が綺麗になる
人体に対するマイクロバブルの効果としてまずあげられるのは、毛穴の洗浄効果です。
マイクロバブルはとても小さな特殊な泡で、毛穴の中にまで入ることができます。
お風呂やシャワーに取り付けるタイプのマイクロバブルを使うことで、毛穴の中に溜まっている水では取り除けない汚れや皮脂を洗い流し、綺麗にしてくれます。

肌の保湿・保温効果
女性には特に嬉しいマイクロバブルの効果として、保湿・保温効果があります。
先ほどもご説明しましたが、マイクロバブルは泡が非常に小さく、毛穴に入ったりして身体に吸着しやすいのが特徴です。マイクロバブルを発生させたお風呂へ入浴すると、お湯と肌の間をマイクロバブルの泡が包み込み、保湿・保温効果を高めてくれるのです。
保湿・保温効果が高まることで、肌を潤わせて良い肌質を保つ効果が期待できます。

洗浄効果

加齢臭などのニオイを消す
先ほどもご紹介しましたが、マイクロバブルはとても小さいため、毛穴の中に入って汚れなどをかき出してくれます。その際、加齢臭の原因の一つとされる「ノネナール」も一緒に洗い流してくれるため、加齢臭を抑える効果も見込まれています。
また、夏になると気になる汗臭さも、汗と毛穴の汚れや皮脂・垢などが混ざることで発生しますので、マイクロバブルで肌を清潔に保つことができれば予防することができます。

アトピー、肌荒れ改善
マイクロバブルは毛穴に入り込んで汚れや皮脂をかき出すため、入浴後のお肌はとても綺麗で、化粧水の成分がお肌に浸透しやすくなります。それにより、お肌の保護効果が高められ、肌荒れの改善が期待できます。

また、アトピーの原因となるダニの死骸やカビなどを含んだ汚れを、毛穴の中まで綺麗にしてくれます。そして、アトピーの傷口で繁殖しやすい細菌も除去してくれるため、アトピーの改善にも効果があるといわれています。

なお、普通のシャワーは勢いが強く、アトピーの傷口を刺激して悪化してしまうこともありますが、マイクロバブルシャワーの場合は優しい微細な泡で洗うため、刺激することが少なく安心です。

健康効果

ストレス解消
マイクロバブルの気泡が身体を包み込むことで、入浴中の水圧を軽減してくれます。また、マイクロバブルの気泡が破裂する際に、副交換神経を刺激し、リラックス効果を生み出すともいわれています。ストレスが軽減されることで、暴飲暴食などを防ぎ、結果的に膵炎などの原因とされるアミラーゼを減少させてくれます。
その他にもαの増加や、マイナスイオンの発生などにも効果があるといわれています。

生理活性化
マイクロバブルは、気泡が水中で弾ける際に、気泡の中に含まれる空気が水中に溶けて、水中の溶存酸素量を増加させるという特徴があります。その結果、生理活性化(生物が元々持ち合わせている効能の活性化)効果が確認されています。
また、血流促進の効果も通常の2~3倍あるといわれており、牡蠣の養殖などで成長が早まったり、死亡率が低下するなどの効果が実際に報告されています。

その他マイクロバブルの効果

ペットのニオイ軽減や皮膚病の予防にも
犬などのペットは汗をかくことはありませんが、毛穴の中には人間と同じように汗腺があり、そこからニオイの元となる分泌物が発生しています。そして、人間のように毎日シャワーを浴びないペットは、毛穴が汚れやすくなり、その結果、犬臭などニオイの原因になります。

マイクロバブルのシャワーは、もちろんペットにも効果はありますが、より効果を高めるのであれば、ペットのサイズに合った浴槽(プラスチックケースなど)を用意して頂いて、その中にマイクロバブルをかけ流して洗う方法がオススメです。シャワーよりもペットの毛穴にこびりついた汚れや老廃物を除去してくれるので、ニオイもより軽減されることが期待できます。

また、ペットの皮膚病に対するマイクロバブルの効果に関しては、マイクロバブルで洗ったからといって治癒はしないようです。現在研究が進められている段階ですが、ある種の皮膚病は、毛穴にたまった汚れなどが原因ですので、マイクロバブルでしっかりとペットを洗ってあげることで、毛穴を清潔に保つことができるので、皮膚病の予防には繋がると思います。

物に対するマイクロバブルの効果

強力な洗浄効果

マイクロバブルは、人だけでなく物に対しても効果的です。その一例として、強力な洗浄効果があげられます。すでに実用化されていますが、マイクロバブルには汚れに吸着して取り除く性質があります。その性質を利用して、給湯器などの配管掃除に、マイクロバブルを使用している商品も存在しています。洗剤を使わないため環境にも優しく、水とは比べ物にならない洗浄効果があるため、お風呂を清潔に保つことができます。

また、水質の浄化にも活用されており、実際に池や河口、養殖場などでマイクロバブルを仕様した水質浄化が行われています。

クリーニング

一般のクリーニングはドライクリーニングという手法を用いており、家庭のように水洗いはしません。カシミヤやウールなどの素材は、水で洗ってしまうと型崩れを起こしたりするため、そうした危険の少ないドライクリーニングが一般的なのです。しかし、ドライクリーニングでは汗の染みや汚れなどが落ちにくいという欠点がありました。

そこで最近登場したのが、マイクロバブルを使った洗浄方法です。マイクロバブル洗浄は、極小の泡が洋服の繊維の間に入り込み、汚れを落としてくれます。「マイクロバブルウォッシュ」や「オゾンマイクロバブル洗浄」などと呼ばれています。

洗い方としては、型崩れを防ぐ専用のネットに入れ、マイクロバブル洗浄機(ドラム式洗濯機のような形状)に入れて洗浄します。マイクロバブルの泡が衣服を包み込み、汚れを落として綺麗にしてくれます。

菌・ウィルスの不活性化

マイクロバブルは、その性質である帯電作用および破裂するさいに発生する「フリーラジカル」と呼ばれる作用により、菌やウイルスを不活性化してくれるという特性があります。この菌・ウイルスを不活性化する特性は、実際に冷却塔の殺菌などに実用化されています。

そもそも、マイクロバブルとは?

マイクロバブルとは、とても小さな泡のことで、大きさは数マイクロメートル~ 約50マイクロメートルです。ちなみに、人間の毛髪の直径は約70マイクロメートル、毛穴の直径が約200マイクロメートルですので、毛穴の中にも自由に出入りできるわけです。

マイクロバブルの歴史

マイクロバブルの研究は1980年にはじまり、当初は泡の大きさが2,3ミリ程度で、マイクロバブルという概念もありませんでした。試行錯誤を重ねて、1995年に最初のマイクロバブル発生装置が誕生しましたが、その用途はまだ決まっていませんでした。

その後4年経ち、1999年に広島の牡蠣養殖場が赤潮の大発生により全滅の危機に陥るという事件があり、そこでマイクロバブルが試験的に使用されました。その結果、マイクロバブルを使用した牡蠣はほとんどが生き残り、マイクロバブルの実用性がはじめて証明されました。

その後も、北海道のホタテ養殖場で、作業の過程で死亡していたホタテの生存率を上げたり、三重県の真珠養殖場で真珠の成長を促進したりと活躍しました。

こうして、養殖分野での活躍で注目が高まったマイクロバブルは、その後さまざまな分野で応用されるようになりました。

マイクロバブルが活躍中の分野

①養殖・農業分野
マイクロバブルが脚光を浴びるきっかけともなった養殖分野では、現在もマイクロバブルが活躍中です。当初は牡蠣やホタテなどの貝類が中心でしたが、最近では海産魚の養殖などにもマイクロバブルの活躍が期待されています。また、成長を促進する効果のあるマイクロバブルは、農業の分野でも使われており、農業用水にマイクロバブルを混ぜることで田畑の生育を促しています。

②工業・洗浄分野
マイクロバブルの強力な殺菌効果は、工場の洗浄にも使用されています。冷却塔の洗浄にマイクロバブルを使用したり、マイクロバブルを吹き付けて、工場で作成した部品の殺菌洗浄を行っています。また、その強力な殺菌・洗浄効果をもつマイクロバブルは、汚れた河川や池などの洗浄分野でも、その効果を発揮しています。

③美容分野
マイクロバブルは美容についても注目されており、徐々に個人にも広がっていますが、美容院への導入も進んでいます。マイクロバブルは美容師の方がシャンプーをするさいの手の荒れを軽減してくれる効果が見込まれています。

④介護分野
マイクロバブルは介護の分野でも高い効果を発揮します。入浴介護のさいにマイクロバブルのお風呂を使用することで、入浴時間が短時間であっても身体の汚れを落とすことができます。また、殺菌・洗浄効果にもすぐれていますし、加齢臭や口臭の軽減も期待できるため、介護分野でもマイクロバブルの導入が進んでいます。

⑤ペット分野
先ほどもご紹介しましたが、マイクロバブルはペットに対しても高い効果を発揮します。ペットショップなどで、ペットの洗浄にマイクロバブルを使うことで、ペットを清潔に保つことができますし、皮膚病などの予防にもつながります。

⑥ホテル分野
マイクロバブルはホテルにも導入が進められています。お客様への最高のおもてなしとして、高い洗浄効果とリラックス効果があるマイクロバブルは最適と考えられ始めています。

⑦ご家庭
家庭にも、徐々にマイクロバブルは導入されはじめています。マイクロバブルが各分野で活躍するにつれて、徐々にその高い効果が明らかになり、需要が高まってきたためです。家庭の場合、お風呂へ設置するタイプとシャワーのタイプが存在します。

マイクロバブルの未来

マイクロバブルはすでに様々な分野で活躍していますが、将来をみすえると更に可能性が広がっています。一番大きなものとしては、医療分野での活躍が期待されています。すでに一部の歯医者では、歯の洗浄・クリーニングに用いられていますが、将来的には一般の医療の現場での実用化が現在研究されています。

実際にテレビの報道番組でも、マイクロバブル(ナノバブル)がガン細胞を減少させるという実験結果が紹介されています。マイクロバブルのガン治療への応用は、現在も研究が進められています。

また、家庭への導入も進んでいくと考えられています。誰もが当たり前のようにマイクロバブルを使用する未来は、もうすぐそこまで来ているのです。

マイクロバブルの原理

これまでにマイクロバブルには洗浄・殺菌効果があるとご説明してきましたが、その原理についてこれからご説明します。

マイクロバブルは負(マイナス)電荷を帯びており、正(プラス)電荷を帯びている水中の微細な汚れに吸着します。その後、水中をゆっくりと上昇しながら、水圧などにより収縮していき(自己加圧効果)、壊れます(圧壊)。この圧壊のとき、5500度近いの熱と数千気圧が局部的に発生し、汚れや有機物を破壊して分解します。さらにこのとき、時速約400kmの超音波を発生させていると、論理的に考えられています。こうした原理によって、これまで説明してきたマイクロバブルの様々な効果が生み出されています。

マイクロバブル、マイクロナノバブル、ナノバブルの違い

ここでは、それぞれの気泡についての特徴を明記していきます。

  • マイクロバブル……直径10マイクロメートル(1/100mm)~50マイクロメートル以下の気泡です。浄化効果や生物活性化などさまざまな効果があり、現在も各分野での応用研究がされています。
  • マイクロナノバブル……直径は数百ナノメートル~10マイクロメートル(1/100mm)以下で、マイクロバブルが水中で収縮することでマイクロナノバブルへと変化します。
  • ナノバブル……直径が数百ナノメートル以下の気泡で、ナノバブルを製造する技術はまだ少ししかありません。

家庭で使えるマイクロバブル製品

サイエンス

マイクロバブル・トルネード
お風呂の中に入れるタイプのマイクロバブル発生装置で、内蔵型と据置型があります。マイクロバブルが発生したお風呂に入ることで、毛穴の汚れや老廃物を取り除く効果があり、石けんなどでこすらなくても、お肌をつやつやにしてくれます。

ナノシャワー
シャワーの元栓にナノシャワーアダプターを取り付けることで、ナノレベルの気泡を含んだシャワーにすることができます。ナノシャワーは洗浄力と節水性に優れており、毛穴の汚れなどを落とす効果が期待できます。

マイクロバブル・トルネードとナノシャワーの効果の違い

マイクロバブル・トルネードとナノシャワーは、どちらも洗浄力に優れた商品ですが、浴槽の中に設置するマイクロバブル・トルネードのほうが、より長時間マイクロバブルを浴びることができますので、ナノシャワーでは取りきれない汚れも綺麗にすることができます。

ノーリツ

ガス給湯器のマイクロバブル浴
ノーリツのマイクロバブル浴機能がついたガス給湯器は、お湯とともにマイクロバブルを噴出します。マイクロバブルによって保温・保湿効果や洗浄効果が高まりますので、通常のお湯よりもぽかぽかに温まり、お肌もすべすべになることが期待できます。

三菱電機

三菱エコキュートのバブルおそうじ
三菱エコキュートには、栓を抜くだけでマイクロバブルが吹き出し、お風呂の配管を綺麗にしてくれる「バブルおそうじ」機能がついた商品が存在します。洗浄効果に優れたマイクロバブルが、お風呂を常に清潔に保ってくれます。

micro-bub

マイクロバブル洗濯機
洗濯機の配管途中に「マイクロバブルセイバー」を取り付けることで、簡単にマイクロバブル洗濯機にすることができます。マイクロバブル洗濯機は、洗濯物に対しても高い洗浄能力を発揮してくれます。

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